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基礎講座
マイクロチップ 迷い犬

 

 

 
 遺伝子について


 犬の体は非常に多くの細胞からできています。細胞の中には1つの核があり、遺伝子が含まれる DNA が保存されています。


・遺伝子

 私たちの体はタンパク質でできています。体の構造を作る筋肉などももちろんですが、体が正常に保たれるような指令を出す酵素などもタンパク質により作られています。ホルモンなどもそうです。体はたくさんのタンパク質の働きによって成り立っており、そのタンパク質を作るための情報が遺伝子です。

 つまり、遺伝子は生物の設計図というわけなのです。遺伝子は DNA という鎖の上に記されており、犬には 20,000 個弱あるとされています。


・ DNA

 遺伝子という、生物が生きていく上で必要な情報が書き込まれている化学物質です。 A :アデニン、 T :チミン、 G :グアニン、 C :シトシンの 4 つが鎖の上に、イヌの場合は 25 億個並んでおり、その配列の並び方により遺伝情報を記しています。 2 本の鎖が A と T 、 G と C が引き合うことで結合しており、さらにらせん階段のように絡まっていることから二重らせん構造と呼ばれます。

 

図 ・ 二重らせん

 


・染色体

 細胞分裂する時に「 X 」などの形として見られ、犬の場合には 39 対 78 本あります。そのうち 1 組 2 本は性染色体と呼ばれるもので、性別を決定する遺伝子などが書き込まれており、残りの 38 対 76 本は常染色体と呼ばれます。染色体の中には DNA の鎖が含まれています。


・ゲノム

 ある個体全体を完全な状態に保つために必要な遺伝情報の 1 セットのことを指します。

 遺伝子は生物の設計図であるとしましたが、生物はたくさんの遺伝子で成り立っており、ゲノムとは、 その生物が生きていくために必要とされる遺伝子の情報を、全て含んだものです。



 コラム

 2005 年 12 月の Nature という雑誌に、ある論文が掲載されました。犬のゲノム DNA 、約 25 億文字の配列が解読されたという内容でした。

 これは、犬同士や人も含めた他の動物と DNA を比較することで、どの遺伝子が病気へのかかりやすさなどに関係しているかがわかるのです。生物はそれぞれ DNA を持っており、種の間はもちろん、個体ごとに少しずつ配列が異なっています。その DNA 上には生物として成り立つための情報、つまり遺伝子が含まれており、 DNA 配列が異なることで個体ごとの違いを生んでいます。例えば、遺伝病を持っている犬と持っていない犬の DNA を比較することにより、遺伝病を引き起こす原因を突き止めることが可能となるのです。