■2005年8月17日 常陽新聞
伴侶動物と人とのかかわり
「現状は欧米文化の直輸入」
日本獣医師会・山根義久会長が講演 -つくば-
つくば市千現のNPO法人日本ブリーダー協会(富澤勝理事長)がこのほど、協会設立を記念して同市竹園の国際会議場で総会および講演会を開催した。
日本獣医師会の山根義久会長が講師を務め、「伴侶動物と人とのかかわり」について話した。動物の立場や動物介在医療が海外に比べて遅れをとっていることを説明した上で、現状を「欧米文化の直輸入」と揶揄(やゆ)。安楽死を例にあげ、「欧米では慣例となっているが、日本で安易に行うと飼い主が『ペットロス症候群』にかかる可能性が高く、それは文化の違いに起因している」と説いた。
さらに、ペットの情報を組み込んだマイクロチップの普及や盲導犬として活躍した優良犬の精子や卵巣を冷凍保存し、繁殖する研究の重要性を強調。
参加者から「動物高度医療センターが必要なのでは」という意見があがると、既に開設予定があること、大学病院の人材不足の状況を明らかにした。そのほか、獣医開業の認可制度の問題点や専門医の表示の必要性について議論もあった。
同協会は「悪質なブリーダーを淘汰(とうた)していきたい」という思いで獣医師の富澤さんが提案して設立。DNA抽出、マネジメント、法律などブリーディングに必要な講義を行い、優良ブリーダーを育成していく。