去る2005年8月5日、つくば国際会議場中ホール200において、日本ブリーダー協会設立記念シンポジウムが開催されました。
設立記念シンポジウム内容
1.富澤理事長挨拶
2.山根義久先生講演
3.交流パーティー
1.富澤理事長挨拶
当協会理事長 富澤勝先生から、協会設立の趣旨、今後の活動等について、
ご説明いただきました。
2.山根義久先生講演
今回の設立記念シンポジウムには、
「獣医界のブラックジャック」と言われている、山根義久先生を講師としてお招きしました。
山根先生は、2005年7月1日 日本獣医師会 会長に就任なさり、「マイクロチップを用いた動物の固体識別」を推奨され、その実現を目指されています。
東京農工大学では、家畜外科学教授として主に心臓外科分野での研究に従事されています。
東京農工大学山根義久先生プロフィール
日本獣医師会
以下、山根先生講演内容
<伴侶動物と人間とのかかわり> 山根義久先生
■農業と教育
農業と教育の大切さ、実践教育の重要性について
■伴侶動物と時代・文化
動物と人間との関わりは、時代とともに大きく変化してきており、宗教や民族など、文化の違いのあるところで、動物だけを一緒の観点から見ようとするのが大きな間違いを引き起こすことになるのではないかと思っている。
■動物からの恩恵
動物からの恩恵による人間への影響、いかに動物が大事か、自然が大事か。
動物介在療法は、動物虐待につながりかねない状況を作ってしまう現状がある。
■欧米文化直輸入の危険性
欧米文化をそっくりそのまま取り入れてしまうことは危険である。日本人は動物愛護にもっと自信を持つべきである。
ロンドンの地下鉄に乗って、木馬のようにじっと座っている犬を見て、最初は素晴らしいしつけがされていると思ったが、それが本当に犬にとって幸せに作用しているのだろうか。もう少し動物の権利を考えたしつけがあっても良いのではないかと思うようになった。いかに欧米文化が、直輸入が、異質なものなのかということが最近になってようやく分かってきた。
■動物に関わる法律制定・改正状況
1) 身体障害者補助犬法について、遺伝性疾患の診断基準作成、
主な遺伝病への取り組み状況、マイクロチップ導入の重要性
2) 農林水産省内の小動物獣医療班設置は大変画期的なことである
3) 優良盲導犬の育成に関する生殖工学的研究での、卵巣凍結保存に
よる取り組み状況
■最後に
いつの日か、日本もスウェーデンのように、一般の犬が電車に乗り降りできるようになることを願っている。その一方で日々捨てられる犬・猫がいる現状を忘れてはならない。
新聞記事の、ある主婦の手記を取り上げ、日本はまだまだ捨てたものではない、日本はまだまだ立派な国になると固く信じているという言葉で締められました。
3.交流パーティー
質疑応答の後、会場をレストランエスポワールに移し、交流パーティーが開催されました。交流パーティーでは、山根先生の温かなお人柄に吸い込まれるように人が集まり、聴講者とも進んで交流してくださいました。
日本獣医師会会長という立場でありながら、分け隔てなくお話しくださる山根先生に、
あらためて人間としての温かみ、広さを感じさせられました。
山根義久先生の講演内容詳細は、会報誌でお知らせいたします。 |